ブラウザでホームページを開いたときに、アドレス欄に「保護されていない通信」と表示された経験はないでしょうか。これは、そのサイトの通信が暗号化されていない(SSLが設定されていない)ときに出る警告です。お問い合わせフォームのあるサイトでは、特に放置できません。この記事では、SSLの意味、設定方法、設定後に確認すること、よくあるトラブルを詳しく解説します。
SSL(https)とは
SSL(現在は主にTLSという仕組み)は、ブラウザとサーバーの間の通信を暗号化する仕組みです。SSLが設定されたサイトのアドレスは、「http」ではなく「https」で始まり、アドレス欄に鍵のマークが表示されます。
イメージとしては、手紙を封筒に入れて送るようなものです。SSLがないと、はがきのように、途中で内容が見られる可能性があります。
なぜ必要なのか
- 入力した内容を守る:お問い合わせフォームに入力した名前・メールアドレス・相談内容が、通信の途中で盗み見られるのを防ぎます。
- 信頼感:「保護されていない通信」という表示は、見る人に不安を与えます。
- 検索にも関係する:GoogleはhttpsをSEOの評価要素のひとつとして公表しています。
- ブラウザの警告を避ける:フォームのあるページでは、強い警告が出ることもあります。
SSLを設定する方法
多くのレンタルサーバーでは、無料のSSL(Let’s Encryptなど)を管理画面から設定できます。設定したあと、次の確認が必要です。
- WordPressの設定で、サイトのアドレスを「https」に変更する
- 古い「http」のアドレスから、「https」へ自動で転送する(301リダイレクト)
- 画像やファイルが、httpのまま読み込まれていないか確認する(混在コンテンツ)
設定後に確認すること
| 確認項目 | 方法 |
|---|---|
| トップページが「https」で開くか | アドレス欄の鍵マークを確認 |
| 「http」で開いても転送されるか | http://から始まるアドレスで開いてみる |
| 主要ページに警告が出ていないか | 数ページ、実際に開いて確認 |
| フォームが動作するか | テスト送信を行う |
| 内部リンク・画像が崩れていないか | ページを順に見て確認 |
「保護されていない通信」が出たままのとき
一部だけ「http」が残っていると、鍵のマークが付かないことがあります。画像のリンク先や、外部から読み込んでいるファイルが原因のことが多いです。ブラウザの検証ツールで、httpのままのファイルを探して直します。
SSL以外にも、あわせて確認したいこと
- サイトのアドレス(https)を、Search Consoleにも登録し直す
- Googleビジネスプロフィールや、名刺・SNSのURLをhttpsに更新する
- 外部サービス(地図・動画など)の埋め込みも、httpsで読み込む
更新を忘れない
SSL証明書には有効期限があります。自動更新の設定になっているか、確認しておきましょう。サイトを守る基本は、WordPressサイトの保守でも解説しています。ドメインやサーバーの契約の注意は、ドメイン・サーバーの基礎知識をご覧ください。
TribalWorksでは、公開時のSSL設定とあわせて、保守・運用のご相談も承ります。詳しくは保守・運用サポートをご覧ください。
具体例:SSL設定後の確認作業(例)
SSLを設定した直後に、次の順で確認すると安心です。
- ブラウザで、サイトのトップページを開く(鍵マークがあるか)
- 「http」のアドレスで開いて、「https」に転送されるか
- 主要なページを数ページ開く(警告が出ないか)
- お問い合わせフォームでテスト送信する
- スマホでも同じように確認する
設定でつまずきやすいポイント
- 一部の画像・ファイルが「http」のままで、鍵マークが付かない
- 「http」から「https」への転送が、ループする
- 外部サービスの埋め込みが、httpで読み込まれている
- SSLを設定したのに、サイトのアドレス設定が変わっていない
読者からよく聞かれること
SSLを入れると、検索順位は上がりますか?
Googleは、httpsを評価要素のひとつとしています。ただ、順位を大きく上げる決め手ではなく、安全性と信頼性のための基本設定です。
無料のSSLでも、安全ですか?
通信の暗号化という点では、有料のSSLと同じ役割を果たします。多くのサイトで使われています。
SSLの設定は、自分でできますか?
多くのサーバーで、管理画面から設定できます。転送や混在コンテンツの確認が不安な場合は、制作会社に相談しましょう。
まとめ
SSL(https)は、通信を守り、信頼感を保つ基本設定です。設定後の確認と、更新の管理も忘れずに。
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